【図解】ニュートン算「窓口が増える」問題の解き方|公務員試験対策
公務員試験頻出のニュートン算、特に「窓口が増える」応用問題の解き方を徹底解説。線分図が苦手な人向けの代替解法や、過去問分析に基づく時短テクニックで、数的処理の得点力を一気に高めます。
「ニュートン算、ただでさえ苦手なのに、途中で窓口が増えるなんて…もう無理!」 「線分図を描こうとしても、どこがどうなっているのかサっぱりわからない…」
公務員試験の数的処理で多くの受験生を悩ませる「ニュートン算」。その中でも、途中で条件が変わる「窓口が増える」タイプの問題は、特に難解で、ここで差がついてしまうことも少なくありません。
しかし、安心してください。この応用問題には、明確な解法パターンが存在します。そして、この記事では、その解法を誰にでも分かるように、図解を交えて徹底的に解説します。
この記事の核心は、単なる解法紹介に留まりません。
- 公務員試験の出題傾向を踏まえた実践的な時短テクニック
- 線分図がどうしても苦手な人のための「式だけの代替解法」
といった、他のどのサイトにもない『educarelog.net』独自の視点をふんだんに盛り込みました。
この記事を最後まで読めば、あなたは「窓口が増える」ニュートン算への苦手意識を克服し、むしろ得点源に変えることができるでしょう。
ニュートン算の基本原理|「増えながら減る」を理解する
応用問題に取り組む前に、まずはニュートン算の基本を再確認しましょう。
ニュートン算は、一言で言えば「一定の割合で増え続けるもの」を、「一定の割合で処理していく」問題です。
よく似た問題に「仕事算」がありますが、両者の決定的な違いは「処理すべき対象が増え続けるかどうか」です。
- 仕事算: 全体の仕事量は最初から決まっている(例:100ページの資料作成)
- ニュートン算: 仕事をしている間にも、処理すべき対象が増え続ける(例:行列に並ぶ客、牧草地に生える草、湧き出る水)
この「増えながら減る」という状況を数式で捉えることが、ニュートン算攻略の第一歩です。
ニュートン算の3要素と基本公式
ニュートン算は、以下の3つの要素で構成されます。
- 最初の量: 最初から存在した量(例:開店時の行列の人数)
- 増加量: 単位時間あたりに増える量(例:1分あたりに新たに来る客の人数)
- 処理量: 単位時間あたりに処理できる量(例:1つの窓口が1分あたりに対応できる客の人数)
そして、行列がなくなる(=仕事が完了する)とき、次の関係が成り立ちます。
(全体の処理量) - (全体の増加量) = 最初の量
これを時間で整理すると、以下の基本公式が導き出せます。
(単位時間あたりの処理量 - 単位時間あたりの増加量) × 時間 = 最初の量
この公式が「なぜそうなるのか」を直感的に理解することが重要です。(処理量 - 増加量)は、「行列が1分あたりに、実質的に何人減るか」を意味します。この「実質的な減少量」に時間をかければ、最初にいた行列の人数に等しくなる、というわけです。
【図解】王道解法「線分図」でニュートン算を可視化する
ニュートン算を解く上で最も強力なツールが「線分図」です。状況を視覚的に整理することで、複雑な問題もシンプルに捉えられます。
【基本例題】 あるテーマパークの入場口に、開園時点で600人の行列ができています。開園後も、毎分10人の割合で新たに行列に加わります。入場口を2つにすると、30分で行列がなくなりました。入場口1つが1分あたりに処理できる人数は何人ですか。
この問題を線分図で考えてみましょう。ポイントは「行列がなくなった」=「処理した総量」と「発生した総量」が等しいと考えることです。
- 発生した総量: 最初にいた600人 + 30分間で増えた人数
- 処理した総量: 2つの窓口が30分間で処理した人数
【計算手順】
- 全体の増加量: 10人/分 × 30分 = 300人
- 処理した総量: 600人(最初)+ 300人(増加)= 900人
- 1窓口あたりの処理能力: 900人を「2つの窓口」で「30分」かけて処理したので、 900 ÷ 30 ÷ 2 = 15人/分
【応用】「途中で窓口が増える」問題の攻略法
さて、ここからが本番です。公務員試験でよく出る「途中で条件が変わる」パターンです。
【応用例題】 あるイベント会場のチケット売り場に行列ができています。 窓口を3つ開けると60分で行列がなくなり、5つ開けると30分で行列がなくなります。 いま、窓口を3つ開けて作業を始め、20分後に窓口をさらに2つ追加して合計5つにしました。 行列がなくなるのは、窓口を追加してから何分後ですか。
ステップ1:未知数を設定して「行列の長さ」を決める
具体的な人数が書かれていないときは、比を使って解くのが定石です。 ここでは、最もシンプルな設定をします。
- 行列の増加ペース:1分あたり 「1」 増える
- 窓口1つの処理能力:1分あたり 「1」 減る (※もし計算が合わなければ修正しますが、まずはこれで仮定します)
すると、各パターンの「実質的な減少ペース」はこうなります。
- 窓口3つのとき:処理3 - 増加1 = 毎分「2」減る
- 窓口5つのとき:処理5 - 増加1 = 毎分「4」減る
次に、最初の行列の量(全体量)を計算します。
- 窓口3つ(毎分2減)で60分かかる → 2 × 60 = 120
- 窓口5つ(毎分4減)で30分かかる → 4 × 30 = 120
どちらも「120」になりました!これで仮定が正しかったことが証明されました。 つまり、この問題は「最初の行列は120」という設定で解けばいいのです。
時短テクニック
ステップ2:状況を図にしてシミュレーションする
「最初の行列=120」という武器を手に入れたら、あとは問題文の通りにシミュレーションするだけです。 これを図解すると、以下のようになります。
【フェーズ1:最初の20分】
- 状況:窓口3つ(毎分2減る)
- 減る量:2 × 20分 = 40
- 残りの行列:120 - 40 = 80
【フェーズ2:窓口追加後】
- 状況:窓口5つ(毎分4減る)にパワーアップ!
- 残りの行列:「80」
- かかる時間:80 ÷ 4 = 20分
答え:20分後
まとめ:ニュートン算は「準備」で決まる
今回のポイントを振り返りましょう。
ニュートン算の本質 「処理量 - 増加量 = 実質的な減少量」 減らす力と増える力の綱引きをイメージする。
具体的な人数がない場合 「増加1、処理1」と仮定して、全体の仕事量(行列の長さ)を最初に算出してしまう。(これが最強の時短!)
状況変化への対応 フェーズごとに区切って計算する。図(グラフ)を描いて「残りの行列」を可視化すればミスは防げる。
この解法パターンさえ身につければ、窓口が増えようが減ろうが、もう怖くありません。 ぜひ過去問で実践して、得点源にしてくださいね!