公務員試験は1次試験で筆記試験が科され、筆記試験の合格者にのみ2次試験として面接試験が科されます。
受験生のマインドとしては筆記試験にばかり注目が行きやすいです。
しかし、近年の公務員試験は面接試験に重きを置いているところが多く、面接試験の対策をしっかり行なって一定の評価を残さなければ、いくら筆記試験でいい点数を取っても公務員になることはできません。
この重要な事実を把握していない公務員志望者は多いので、論より証拠ということで、公務員試験の配点例を確認しましょう。
どうですか?
近年の公務員試験は面接が重要視されていることがわかりと思います。
しかし、裏を返せば筆記試験は最低限通過できるようなそこそこの実力を習得するに留めておき、面接でしっかり評価されるような力を身につけておけば公務員になるための圧倒的近道と言えます!
そこで、これまで約1,000人の公務員試験受験生のESの内容や面接を指導実績があり、公務員人事に携わっていたチームメンバーとの業務経験もある編集長が「公務員試験面接で100%合格するための5つの対策」をご紹介します!
面接対策の中でも非常に重要となってくるのが志望理由です。
志望動機の作文が苦手な方は是非とも以下のnoteを参考にしていただけますと幸いです。
対策1:公務員試験面接の形式を理解する
公務員試験の面接試験は筆記試験である1次試験を通過したあと、複数回実施されます。
事前に提出する応募書類・面接カードに基づいて面接が行われる
公務員試験では、ESなどの応募書類や面接カードの中で、自己PR・志望動機・学チカ(社会人としての実績)などの作文が課されます。
実際の面接は、ESや面接カードに書かれた内容を参考資料しながら会話が進んでいくイメージです。
つまるところ、応募書類作成の段階から面接が始まっているといっても過言ではないので、最低でも面接当日に突っ込まれて困ることがない程度には作文を作り込んでおくことが重要です。
以下の記事で応募書類の書き方を詳しく解説しているので、こちらも必ず読んでおいてください。
多くの地方公務員試験(県庁や市役所などの採用試験)では、出願と同時に応募書類としてES(エントリーシート)の提出が求められます。 このES(エントリーシート)には履歴書だけではなく、【自己PR作文】と【志望動機書】の[…]
メインは質疑応答形式の面接
公務員試験面接においては、一般的には面接官による質疑応答形式が採用されます。
受験生一人に対して面接官2〜3名くらいの個人面接形式が中心ですが、初回の面接では受験生10名くらいに対して面接官数名の集団面接形式が実施される場合もあります。
この形式では、面接官が応募者に対して質問を投げかけ、応募者がそれに答えるという形で進められ、応募者は自分自身や志望動機、職務経験、適性などについて、自己PRを行うことが求められます。
ディスカッション形式の面接が課されることも
公務員試験によっては、グループディスカッションやプレゼンテーション形式の面接もあります。
グループディスカッションでは、複数の応募者が同じテーマについて話し合い、意見を交換する形式で進められます。
プレゼンテーション形式の場合は、応募者があらかじめ指定されたテーマについて、自分の考えやアイデアをプレゼンテーションすることが求められます。
国家総合職の二次試験での政策課題討議をはじめ、東京都の二次試験でのプレゼンテーションや特別区の3分間プレゼンなどが有名どころです。
対策2:公務員試験の面接の評価ポイントを熟知する
コンピテンシー評価型面接について
公務員試験ではコンピテンシー評価型の面接が実施されるとされています。
公務員試験の面接対策をしていると一度は聞くキーワードなので、意味を確認しましょう。
コンピテンシー評価型面接とは?
コンピテンシー評価型面接とは、候補者のコンピテンシー(行動特性)を確認するための面接のことです。コンピテンシー面接は過去の出来事を掘り下げていくことで、候補者がどういった考えで行動したのかを面接官が把握するのが目的となります。
通常の面接で聞かれる自己PRで仮にリーダーシップを発揮した経験を話した場合、面接官は全員候補者がリーダーシップがあると捉え、優劣がつけにくくなるケースがあります。
コンピテンシー面接であれば、リーダーシップを発揮した経験を候補者が話したとしても、そこから話を掘り下げていくことで、本当にリーダーシップを発揮したのか、周りからお願いされて受動的に行ったのか判断できます。
コンピテンシー評価型面接を簡単にまとめると、候補者が自己PRしてきた経験や実績について「なぜ?なぜ?」を繰り返して深掘りすることで、その行動の裏にある考え方のパターンや能力を見出そうとしているということです。
コンピテンシー評価型面接では結局は能力や実績の再現性を見ている
コンピテンシーなどという聞き慣れないカタカナ用語が出てきて面食らっている方がいるかもしれませんが、実はこの面接は普通の一般企業でも実施されているやり方です。
この方法というのは、受験生が話している内容に対して「なぜ?なぜ?」を繰り返しているわけですが、こうして受験生各自から聞き出した行動の背後にある考え方を知ることで、新卒の人であれば公務員の職場で活躍できるポテンシャルがあるか、社会人の仕事の実績であれば前職での成果と似たような成果を公務員の職場でも挙げてくれるのかどうか・・・を見たいのです。
この根っこの部分の理解があるかどうかで、面接でのPRの質がグッと変わってくるのでよくよく理解しておくようにしてください。
そして、社会人の方であればわかると思いますが、こうした形式の面接は一般企業でも普通に取り入れられています。
よく、「裏どり」とか「受験生が嘘をついていないかをチェックするため」という説明もありますが、コンピテンシー型質問で本質的に見ている部分はそこではないんですね。
民間企業と公務員での面接評価の違い
公務員試験の面接と民間企業の面接の一番の違いは、公務員試験は「落とす面接」の要素が強いことです。ここも非常に重要なポイントなので、民間と公務員との対比でしっかり理解しましょう。
民間企業の面接では何を重視しているのか?
民間企業の選考の場合、(一部の大手企業を除き)採用の枠も応募人数もそんなに多いということはありません。企業側としてもかなり狭い枠の中で適切な人を選ばなければいけないので、積極的に候補者の個性や強みを引き出す質問を投げかけることで、自社で活躍できる人材なのかどうかを検討します。
要するに、民間企業の場合は落とすよりも採るために面接しているということです。
公務員試験では能力は既に審査済みの大量の人を面接する
一方、公務員の選考の場合、それなりの人数の採用枠に対してそれなりの倍率で受験生がいるという状況です。
※もちろん、現代では定員割(募集人数に対して応募者数の方が少ない状態)の自治体もわずかながら存在しており、そうした自治体ではその限りではありませんが・・・。
このような状況では公務員の採用側からすると、有能な人を見つけ出すというよりも、問題を起こしそうであったり組織に馴染まなそうな人を除外することに重きを置いて面接することになります。
なぜかと言うと、人数多すぎで選びようがないからです。ましてや、公務員の面接を受ける人って、少なくともあの難関の一次試験を突破している人達であり、一定の論理的思考力や頭の良さ的なものは既に審査済みの人達が集っているわけです。
もっというと、誰を採ったとしても、少なくとも能力の上ではそんなに遜色のない人達がたくさん揃っているのです。
じゃあ、なんで面接やんのよ?って思った方もいることでしょう。
一番の理由としては、筆記試験だけでは審査しきれない人間性の部分(組織やチームに馴染めるのか?住人に対して何か問題を起こさないか?)であったりとか、お勉強とは異なる仕事を進める上での考え方や頭の良さを見たいから、ということになります。
そのため、公務員試験の場合、“ネガティブな要素がないか・公務員として不適格な人でないか”という視点でまずはスクリーニングをかけ、その上でプラスの意味での人となりや頭の良さを加点材料に加えていくという形で合格者を決めていくわけです。
面接評定表と呼ばれるフォーマットを使って点数化
公務員試験では面接での評価方法に公平性を持たせるため(≒その時の面接官の好みだけで面接の結果が決まらないように)、過去に国家公務員の人事業務を行う人事院より採点基準の通達が出されました。
現代の公務員試験では、この人事院通達の内容がフォーマット化された個別面接評定表を使って面接を点数化します。
▼個別面接評定表サンプル
面接評定表は自治体により多少のアレンジを加えることは可能です。
- A〜Eの5段階評価に変更
- 「うちの自治体は特に積極性のある人を評価したい!」として積極性の項目の配点を他の項目よりも高くしたり
といったような感じです。
特に、各自治体で求める人物像というものはパンフレットなどで打ち出されているはずですので、各自治体の求める人物像に合わせて共通フォーマットは多少のアレンジがなされていると考えるべきでしょう。
ただし、大枠はどの試験でもサンプルで示した評価で共通です。
この面接評定表にある項目で高い評価を得られるように練習すれば誰でも公務員になれます。しっかりと訓練しましょう。
対策3:自己分析を行い、効果的に自分を売り込む準備を
自己PRの構成について
自己PRは、面接で自分自身をアピールするために欠かせないものです。自己PRを構成する際には、以下のような項目を考慮することが重要です。
まずは出だしでコケないことが重要!自己紹介をしっかりと作り込む
この世に存在するほぼ全ての面接はまずは自己紹介からスタートします。
ここでは、名前や出身地、学歴や職歴など、基本的な情報を伝えればいいのですが、ビジネス的なコミュニケーションなので長くとも5分以内で手短に要点だけを伝えることがポイントです。
的得ない話を長々と10分以上してしまう方がたまにいますが、出だし早々で即落ちフラグなので絶対にやめましょう!
私はこれまで何人もの方の模擬面接の相手や実際の面接を実施してきましたが、日本人は意外と自己紹介が苦手な方が多いです。
ちゃんと内容を準備しておき、話す練習をしておけば誰でもいい自己紹介できるようになるので、ここで絶対に手を抜かないように。
己の強み&弱みを無料ツールで洗い出し即答できる準備を!
自分自身の強みや弱みに関する内容は色々な角度で質問されます。
ここは公務員試験に限らずあらゆる就職活動に共通することで、最初の段階で自分の強みと弱みの洗い出しを徹底的に行うことが超絶重要です。
強みや弱みの洗い出しは、ツールを使ってやった方が効率的です。色々な自己分析系ツールが存在していますが、その中でもミイダスは無料で使えてなおかつ分析の中身も非常に優れているので是非とも活用を検討してみてください。
ガクチカや仕事での実績などの取り組みをコンピテンシーを意識してまとめる
学生の方であれば”ガクチカ”、社会人の方であれば仕事の中で最も力を入れてきたことや実績について語れるように準備します。
ここも準備をしておくことが重要。
普通の人は日常生活の中で学業や仕事のことばかり考えているというわけではないと思うので、きちんと振り返りの時間を用意して紙やワード・パワポにまとめておきましょう。
志望動機を作る
志望動機の作り方の考え方についてはについてはESの記事でも詳しく説明しましたが、ここでも再度説明します。
公務員に限らず、就職転職の面接等が苦手な人は「志望動機」を正しい方針に則って作っていません。
志望動機というものはある程度の型が決まっていて、型に従って作ればそれでOKです。
公務員受験生はこのことを認識していない方が多く、非常にもったいなと思います。
結論から言うと「志望動機」としてテイを成すためには以下の3つの問いに答えているものでなければいけません。
- なぜ民間ではなく公務員を志望しているか?
- どんな仕事をしたいと考えて志望しているのか?
- どうしてうちの県・市町村を志望しているのか?
就職の志望動機はこの3つに答えられる内容が入っていればそれで合格であり、逆に言うと、この3つに答えていない内容は確実にツッコミが入ります。
先程ご紹介した必ず答えるべき三つの問いの方向性は概ね以下のようになります。
- 何故公務員?→利益を度外視してでも取り組むべき公共の社会インフラ運営に関わる事業に携わりたい
- どんな仕事をやりたい?→住民サービスの運営、街づくり、防災行政、福祉行政、などの行政運営業務
- 何故うちの自治体を→地元であったり、居住経験があって思い入れのある街の発展に貢献したい
一度、自分バージョンで内容を思い浮かべてください。
どうでしょ?内容は浮かびました?
続いてはコンピテンシー型面接対策として、それぞれの回答に「なぜ?」を繰り返してみてください。
ES作成の段階では比較的抽象的なところまでで大丈夫ですが、面接本番では「なぜ?」を3回くらい深掘りされても大丈夫なように準備しておくことが理想的です。
なお、みん公にも志望動機作成に関する動画が用意されているので、こちらもどうぞ!
自己PRの表現方法について
自己PRを表現する際には、以下のようなポイントに注意することが望ましいです。
自己PRで語る内容は基本的には具体的エピソードとセットと心得よ
アッピールする内容の洗い出しが終わったら、それで終了ではありません。
今度はそれらのアッピール内容の証拠となるような具体的なエピソードを用意することが必要になります。
あるあるな例として、ESや面接の対策が進んできた受験生の中には、ESや面接で評価が高くなる(≒公務員の職業適正が高い)能力や経験キーワードを覚えてくることで、自分には全く関係ないにも関わらず自己PRに使ってしまう人が一定数います。
これについては、能力が発揮されたり経験を積むことになった具体的な事例(=証拠)とセットになっていなければ、すぐにバレて即落ちですので要注意です。
- 自己PRとエピソードによる証拠の関係を具体例で理解しましょう!
- 公務員は、色々な利害関係者が存在する仕事の一つですので、【他者を巻き込むコミュニケーション能力】は非常に評価が高くなる(≒公務員の職業適正が高い)傾向にあり、ある程度勉強が進んでいる受験生であればみんな知っています。
これをいいことに、特に他者を巻き込んだ経験なんかないのに「他者を巻き込むコミュニケーションが高く、公務員の仕事に活かせると思いまぁあぁぁぁあぁす!!」って言っている受験生がいたとしたらどうでしょう?
面接をする側としては、「学生時代とか前職の中で具体的に何をしたのか?」、何を持って「巻き込み型コミュ力高い」と言っているのかを色々と聞いてみたくなるのが人情です。
この時に具体的なエピソードが伴っていると、「巻き込み型コミュ力高い」ことの証拠となって腑に落ちるわけですが、しどろもどろになってしまうと「ああ、多分嘘ついているか取り繕っているな」と思われてしまいESや面接の評価ガタ落ちになると言うわけです。
一にも二も簡潔でわかりやすい表現を心がける
面接はとにかく簡潔にわかりやすく話すことが重要です。
要領を得ずまとまりのない話を長く話してしまうと、面接官としては最初に言われた内容がなんであったかを忘れてしまい、結局「何を言っているかよくわからん」となって低評価をつけられてしまいます。
自信を持って話すことも物凄く重要
自己PRを表現する際には、自信を持って話すことが必要です。
自分自身の強みや弱み、目標、志望動機などを明確に伝えることができれば、面接官に自分自身をアピールすることができます。
以上のように、自己PRの構成や表現方法を練習し、自信を持って面接に臨むことが大切です。
マナーも自己PRの一つです
公務員試験面接では、マナーにも気をつける必要があります。
面接官や他の受験者に対して、礼儀正しく振る舞うことが大切です。具体的には、挨拶や目線、姿勢、話し方などに気を配りましょう。
面接当日の身だしなみやマナーは、合否に大きく影響します。
服装や髪型、メイクなどは、清潔感があり、適切なものを選ぶようにしましょう。
また、面接官や他の受験者に対して礼儀正しく振る舞うことも大切です。
対策4:本番を想定してシミュレーションを行う
想定質問は妥協することなく全て回答を作っておく
公務員試験の面接ではある程度聞かれることが決まりきっているため、想定質問集&想定問答集をしっかりと作り込んでおくことが重要です。
予備校や参考書などの面接対策教材で想定質問を調べてみると実にたくさんの想定質問が出てきますが、重要で繰り返し聞かれる質問は限られています。
まずは、以下の超重要な想定質問に対して自分なりの回答を用意してみましょう。
模擬面接で客観的なフィードバックを最低一回はもらっておく
普段の生活の中で面接をいつも受けているような“面接の達人”のような人は普通はいません。
ですので、用意した想定問答が他人にどう受け取られるのかの検証がきちんとできていない人がほとんどかと思います。
そんなときに活用すると良いのが、模擬面接です。
模擬面接は、実際の面接に近い環境で練習することができるため緊張対策にもなりますし、考えておいた想定問答のアウトプットトレーニングとしても有効です。
面接での発言は客観的な第三者の意見をもらわないと改善しにくいものがあるのは事実ですので、本番の前に最低一回は模擬面接を受けておくことをおすすめです。
模擬面接は目的なく何度も受けても意味がないことに注意
多くの受験生が勘違いしているところですが、模擬面接は何回も目的なく受けても全く意味ないです。
典型的な質問の回答を聞いてもらって、1回フィードバックを受けて、改善案を聞いてもらえればそれで十分です。
何度も何度も聞いてもらうことよりも、フィードバックを元に改善案を考えることに時間をかけましょう。
ただし、どうしても緊張してしまうとか、人前での発表が苦手であることに自覚的な人もいることでしょう。
そうした方は、人前で何度も何度も練習することで喋りが上手くなるなどの効果も期待できそうなので模擬面接を何度も受けてもいいかと思いますが、その場合であっても一人で壁打ち的に発話訓練を重ねることが最重要です。
緊張しやすい人は事前の緊張対策もやっておこう
緊張を解消するためには、事前にリラックスする方法を見つけることが大切です。
例えば、深呼吸やストレッチ、音楽を聴くなど、自分に合った方法を見つけましょう。また、面接官とのコミュニケーションを楽しむことも、緊張を解消するために有効です。
対策5:情報収集を行う
公務員試験は、職種や業務内容、行政の動向などに関する知識が求められます。そのため、応募する職種や業務内容、行政の動向などを調べ、面接で出題される可能性のあるテーマやニュースを把握することが大切です。
公務員試験に求められる知識とは
公務員試験は、国家公務員、地方公務員、特別区市町村職員など、様々な職種が存在します。そのため、応募する職種に応じた知識が求められます。
例えば、国家公務員の場合は、国家行政の基本的な法令や制度、政策の方向性などが必要とされます。地方公務員の場合は、地方自治の基本的な法令や制度、地域の特性や課題などが必要とされます。
また、業務内容に応じた知識も求められます。
例えば、税務職員の場合は、税法や税務手続きに関する知識が必要とされます。
警察官の場合は、刑法や刑事手続きに関する知識が必要とされます。
さらに、行政の動向に関する知識も求められます。
政策の方向性や社会情勢の変化に対応するため、最新のニュースや動向を把握することが必要です。
例えば、地方公務員の場合は、地方自治体の財政状況や地域の課題、国の政策に関する情報を把握することが求められます。
以上のように、公務員試験には、職種や業務内容、行政の動向に関する幅広い知識が求められます。応募する前に、しっかりと調べ、必要な知識を身につけることが重要です。
以上の5つの対策を実践することで、公務員試験面接で100%合格するための準備が整います。