今このサイトを見てくれているのは、学校教員や塾・予備校講師業がブラックすぎでもう辞めたいけれど、就職活動も転職活動も一回もやったことがないため、やり方が分からずに途方に暮れている人ではないでしょうか?
この記事では、私の教員からの転職体験を元に一般企業の就職活動も転職活動も一度もやったことがない人のために、ゼロからの転職活動のノウハウを解説します。
世間では転職が難しいと揶揄される教職勢でも、なすべきことをしっかりやって戦略的に転職活動を行うことで、年収も労働環境も教職時代よりもよい職場に転職することも可能です。
転職活動の本当の成功は、不当に年収を下げることなく、しっかり活躍して実績を残せるところに転職して、将来はさらに年収も上がってやりたいことを実現できるような状態になっていることです。
この記事では、単に転職をするというだけではなく、よい転職を行うための戦略の部分を詳しく解説します。
軽く自己紹介をさせていただきますと、私は今から3年前、教員・塾・予備校講師の経験しかない完全未経験の状態からEdTech関連のIT企業に転職しました。
しかも、任期付き教員と業務委託講師の経験しかないという、教員界隈の中でも相当にしょうもない経歴でしたが、結果的にIT企業に役職付き+年収600万以上で転職することができました。
また、現在の年収も教員時代よりも大幅にアップしているため、結果的に転職は成功させることができたと考えています。
私の教員からの転職体験談は以下の記事にリアルに生々しくまとめましたので、興味のある方は暇な時にでもご一読ください!
このサイトを見てくれている人は、学校や塾・予備校で教員や講師をやっているけれどブラックすぎでもう辞めたい人ではないでしょうか?私は今から3年前、教員・塾・予備校講師の経験しかない完全未経験の状態からEdTech関連のIT企業に転職しました[…]
転職活動はここからスタート
教員からの脱出を思い立ったら、まずはじめに転職サイト、転職エージェント、そして転職スカウトに登録しましょう。
私も最終的には転職スカウトと転職エージェントのダブルコンボにより転職に成功しました。
転職サイトと転職エージェントに登録
転職サイトやエージェントを利用の際は教育関係の求人に強い以下の3社を軸に進めることがオススメです。
すべて無料のサービスですので安心して使ってください。
どれか一つだけ登録するなら、まずはリクルートエージェントに登録しましょう。
業界一求人数で、しつこい電話勧誘もありません。
特殊経歴の人でも参考になる情報がたくさんあるので、是非とも登録してみてください。
転職エージェントサービスを利用することが初めての方も多いと思います。
今回の転職活動で総勢20名以上のエージェントとの面談を行った経験を元に、転職エージェントサービスを上手に利用する方法を以下の記事で説明していますので、こちらもどうぞ。
現代の転職活動において欠かすことのできない存在である転職エージェントですが、転職活動初心者はどのように付き合えば良いかわからない方も多いでしょう。 本記事では、 総合型エージェント特化方エージェントヘッドハント専門エージェント[…]
転職スカウトサービスにも登録
続いて、転職スカウトサービスにも登録しておきましょう。
ゆくゆくは大本命となりますので、以下の2サイトは絶対に登録しておきましょう。
- ビズリーチ
- リクルートダイレクトスカウト(旧・キャリアカーバー)
サイトに登録したレジュメ(履歴書や職務経歴書)を元に連絡をしてくるため、ある程度合格可能性の高い求人を受け取ることができます。
なお、レジュメの登録がないとスカウトは一切きません。
完璧でなくてもよいので、登録後はなるべく早めにレジュメの登録を済ませてスタートラインに立ちましょう!
逆に、レジュメの完成度が上がるとモリモリスカウトを受け取ることができるようになります。
この段階ではまずレジュメを登録し、追って修正を加えてブラッシュアップしていくという作戦がオススメです!
以下の記事では転職スカウトを有効に活用する方法を解説しています。
真によい転職先を見つけるためには、転職スカウトが肝となるので必ず読んでおいてください。
転職スカウトサービスは、転職エージェントや企業から直接求人の紹介を受けられるサービスで、近年は主流になりつつある転職サービスです。 undefined 筆者も転職スカウトサービスで非公開求人の紹介を受けることで、教員か[…]
転職活動に役立つ書籍は必ず一読しておく
受験勉強と同様に、転職活動においても必ず最初に読むべきマニュアル本が存在しています。
最初に読むべきマニュアル本として万人にオススメできるのが、motoさんの転職と副業のかけ算という書籍です。
初心者が押さえるべき転職活動のイロハが本当によくまとまっていて、転職活動で少々工夫が必要な教員にも役立つ内容がつまっています(私の初転職当時は、motoさんのブログ記事のみで書籍はありませんでした)。
motoさんも言ってみれば転職の達人で、転職するごとに経歴をブラッシュアップされてきた実績のある方です。
転職活動をおこなう全ての者が読むべき名著ですので、必ず購入して一読するようにしましょう。
業界×職種に分解して考えるフレームワークをマスターする
ここでは、転職のロードマップの立て方に関する重要な考え方を解説します。
現代は転職活動に関する情報があまりにも多く、一見するとどんなことでもできてしまいそうですが、教員勢の転職は論理的な方針の元で計画的に進めていないと箸にも棒にもかからない恐れがあります。
この考え方をインストールしてから転職サイトやエージェントを利用すると、よい求人を掘り起こせる可能性が格段に向上します。
私はこの考え方を知らなかったが故に、転職活動が長期化してしまい、時間をロスしてしまいました。
ちょっと長くなりますが、非常に重要なので、熟読して頭に叩き込んで下さい。
異業界×異職種での転職
一般に、未経験で別の業界や別の職種に移ることはどんな人にとっても難易度が高いものです。
例えば、一般企業未経験の教員がゲーム業界のマーケティング職に転職しようとしても、玉砕確定でしょう。
これが異業界×異職種の例で、転職の難易度は爆上がり、もはや無理ゲーの世界です。
もちろん、年収は半分になってもいいとか、労働環境もなんでもいいとか、条件を破格に下げることを許容すれば不可能ではありません。
ただし、そんなことをしても転職が成功したといえるのかは激しく疑問ですし、今よりも労働環境が悪くなってさらに不幸になってしまっては元も子もありません。
同業界×異職種での転職
これが、予備校業界のマーケティング職になるとどうでしょうか?
現実には、マーケティング職に未経験でのぞむことはかなり難しいのですが、それでもゲーム業界×マーケティング職の例よりは遥かに可能性が高くなります。
これはどうしてかというと、予備校業界は教育業界なので、(何の教員だったかにはよりますが)前職の知見が活かせる可能性があるからです。
これが、同業界×異職種の例で、簡単ではないもののジョブチェンジを叶える可能性の高いパターンです。
異業界×同職種での転職
では、今度はIT業界×講師職だとどうでしょうか?
このケースだと業界は全然異なりますが、教員として培ってきた授業スキルをそのまま持ち運びできるため、転職可能性はかなり高くなります。
これが、異業界×同職種の例で、転職できる可能性はかなり高いです。
抜本的なジョブチェンジをすぐにすることはできませんが、業界を大きく変更できる可能性が高いので、オススメの転職パターンです。
同業界×同職種での転職
最後に、同業界×同職種の例は、例えば学習塾×講師職のようなパターンです。
その他、勤め先の学校を変えることもこの例に当てはまりますね。
言わずもがな転職可能性はマックスで高いです。
このパターンは、今の仕事は好きなんだけど、条件や待遇改善を目的として転職したい先生にオススメです。
ただし、キャリアチェンジやジョブチェンジを模索している先生方はこのプランは使えません。
フレームワークのまとめ
フレームワークの解説は以上です、お疲れ様でした。
転職したい先生達も、何を目的に転職したいのかは先生ごとにバラバラと思います。
- 業界を変えたいのか?
- ジョブチェンジがしたいのか?
- 教職は変えずに条件を改善したいのか?
この辺をよーく整理した上、転職サイトで求人票をチェックしたり、エージェントと会話するようにしましょう。
今までぐちゃぐちゃだった考えが驚くほど整理されて、どんどん作戦やアイデアが沸いてきます!
超、オススメ。
この考え方は、motoさんの著書「転職と副業のかけ算」の『軸ずらし転職』で詳細に解説されていますので、まだ読んでいない方は超ソッコーでポチるようにしてください。
教員、塾・予備校講師のための転職戦略の立て方
未経験で一般企業に移りたい先生は教育をテーマに転職先を選定せよ
ここからは、業界×職種のフレームワークを元に、一般企業完全未経験の教員勢が一般企業に転職する方法を整理します。
結局のところまとめると、以下二パターンで進めることがオススメです。
- 同業界×異職種(例、教育×マーケティング職)
- 異業界×同職種(例、IT×講師職)
超絶ざっくりまとめると、業界または職種に「教育」のテーマがあれば転職しやすいってことです。
難易度でいうと、断然1の同業界×異職種のが難しいです。
年齢にもよりますが、30歳近くなってくると職種未経験者の採用は行っていないことが多いことが、その理由です。
ですが、可能性はないわけではありません。
移りたい職種の研究を行い、実務で必要になる知識を勉強して叩きこみ、書類や面接でしっかりとPRできれば道が開かれる可能性はあります。
そうであっても、職種を変えたい方はまずは一般企業に移動することを優先させた方がよいのは間違えありません。
2の異業界×同職種と両睨み作戦で進めることがオススメです。
この作戦のキモとなるのは、業界でも職種でもちょっとずつ教育以外のところに軸を移動させていくところにあります。
やや長期的にキャリアを見据えつつ、理想の人生を実現させていくイメージです。
異業界×同職種のルートでジョブチェンジするには?
どうしてもジョブチェンジをしたい先生にとっては、異業界×同職種の転職だとずっと教職から脱出できないのでは?
と不安になる先生もいると思います。
これについては、確かに少し遠回りにはなりますが、きちんと転職先を選べばあまり心配しなくても大丈夫です。
というのも、日本の一般企業の正社員の場合総合職採用のケースが多く、講師職であってもその他の業務は色々と携わることになります。
※教育業界以外では、そもそも講師職に特化したポジションは恐らく存在しません
また、昇進や配置転換で希望の職種に移動できる可能性もあります。
そして何より、異業界である程度勤めてスキルがつけば、次に転職するときは今より圧倒的によい条件で転職できるので、そう悲観する必要はありません。
教員にはIT・WEB業界もオススメ
最後に、教員勢にオススメの転職先としてIT・WEB業界を紹介しておきます。
何を隠そう私も教員からIT・WEB業界に転職したのですが、最初は全くイメージがわきませんでした。
あ…アイティ!?
い、い、インター(I)ネッツ(T)??
のようなレベルでしたが無事転職できましたのでご安心ください(笑)
本題に戻り、オススメの理由を2つ紹介しておきます。
- 教育のデジタル化が進んでいるので、IT業界で教育のバックグラウンドをもつ人材の需要が高くなっている
- EdTech関連企業に転職できれば入社後に活躍できる可能性も大いにある
1つめの理由についてはなんとなく聞いたこともあるかもしれません。
現代は究極のDX(デラックスではなく、デジタル・トランスフォーメーション)ブームであり、教育業界もその例外ではありません。
アナログが主流であった教育業界も今後どんどんデジタル化が進んでいくことは間違いなく、こうしたデジタル化を進めるのはIT関連企業になります。
教育現場とシステム開発側の架け橋となるような人材はデジタル化を進めるうえで必要不可欠であることから、教員の需要があるのです。
2つ目の理由も教育DXの流れに関連してですが、EdTechとはEducation Technology の略語で、教育の技術革新を進める流れのことです。
一番イメージが湧きやすいのは、これまでアナログでやっていた塾・予備校をオンライン化したスタディサプリかと思います。
EdTechサービスを開発するためには、教育コンテンツ開発とシステム開発を両輪で進める必要があるので、ここに教育のバックボーンを持った人材の需要があるのです。
とくに、コンテンツ開発の部分では他業界出身者では出せないような価値を発揮できる可能性を秘めているので、入社後活躍からの年収アップも期待できます!
現代ではEdTech企業黎明期とも言われるほど、様々なIT企業が登場あるいは新規参入をしています。
時流的にも、教員がIT業界に新規参入するまたとないチャンスです。
IT企業に転職すると色々な業界に転職しやすくなる
最後に、IT転職の長期的な視点でのメリットをお伝えしておきます。
ざっくりいうと、ITの経験・スキルを積んでおけば、業界の移動はかなりやりやすくなります。
教員のスキルとは真逆のパターンで、ITの経験・スキルは業界に横串をブッ刺すようなイメージで、あらゆる業界に通用します。
現代において、ITが関連しない事業やサービスはほぼ存在しないため、あらゆる業界でIT経験者の需要は爆上がり中です。
もちろん、ITは技術肌、理系要素が強い業界であるため、一生勉強を続けるマインドは必要です。
しかし、教員勢はお勉強だけは得意なハズですので、決して相性は悪くないです。
食わず嫌いは勿体ないので、是非積極的に検討してみて下さいね。
まとめ
本記事のほかにも、
- 転職情報をまとめたサイト
- 教員からの転職経験がある人のブログ
などをたくさん読んでどんどん転職に関する知識を深めていきましょう。
受け身ではなく、積極的に情報を取りにいって、対策を立てることが早期の転職成功の鍵を握ります。
それでは!