この記事では、予備校講師の経験があり予備校などでの講師採用経験がある筆者が、予備校講師の採用試験の対策方法を解説します。
- 受かる応募書類作成法
- 採用試験について
- 模擬授業のポイント
- 面接対策
是非採用試験対策にお役立てください!
予備校講師のなり方や求人の探し方については以下の記事で詳しく解説しています。
そのへんが気になる方はこちらからどうぞ!
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応募書類対策
応募すると、最初に書類選考がおこなわれます。
書類で落とされないように、何がなんでも「会ってもらう(=面接)」ところへこぎつけることが大切。
ここでは、効率的にかつ選考に通過できる書類作成方法を解説します。

転職サイトを活用した効率的書類準備法
応募の際には、必ず以下の2つの書類の提出が求められます。
- 履歴書
- 職務経歴書
これらの書類はイチから作ると大変なので、dodaなどの転職サイトで無料配布されているフォーマットや書類作成ツールを使用します。
転職サイトには綺麗な履歴書・職務経歴書のフォーマットが無料で配布されていて、しかも転職サイトに自分の情報を登録すると自動で書類を作ってくれるサイトもあったりします(もちろん無料です)。
特に、dodaは「教員の職務経歴書テンプレート」という、講師の応募にも使える珍しいフォーマットが無料で配布されているので、おすすめです。
決められた項目にしたがってプロフィールや経歴を埋めていくだけで、綺麗で正しい形式の書類を自動作成してくれます。
転職活動の経験がないと書類作成も「???」が多くなりますが、余計なことで悩まずに綺麗な書類を作れます。
受かる書類作成のポイント
転職サイトのフォーマットで書類の骨組みは完成したことと思います。
しかしながら、テンプレをそのまま提出しても高い評価は得られません。
ここからは、採用側が書類で重点的にチェックするポイントを解説します。
「採用側の視点」をしっかりとインストールして、書類のテンプレを受かる書類へと進化させましょう。
- 書類チェックのポイント1経歴主に履歴書で、学歴、大学や大学院での専門、職歴、保有資格を中心にチェックします。
ここで、応募者の知識のバックグランドや教育関係の職務系歴を確認します。 - 書類チェックのポイント2何の科目を教えられるのか?何の科目を教えられるのかは超重要です。必ず明記しましょう。
予備校講師は、教えられる科目でマッチングが決まるので、記載は必須です。
また、採用可能性を拡げるために、教えられる科目は全て書いておきます。
ただし、「全部できる」と言って専門性を明示しないと胡散臭く感じられます。
くどいようですが、一番得意なものや、専門性があるものは絶対に明記してください。 - 書類チェックのポイント3授業の経験主に職務系歴書で、講師としての経験がどの程度あるのかを中心に確認します。
・集団指導の経験が何年あるのか
→集団指導の経験がない場合、個別指導の経験を書く
・何人くらいのクラスで指導したことがあるのか
・指導していたクラスのレベルや内容は
→受験指導クラスなのか?それとも定期テスト対策クラスなのか?で見え方が全然違いますよね。
・授業の評価
→数値化できて、アピールになる実績でしたら必ず記載して下さい。また、近年はコロナの影響もあってオンライン講義の経験も評価されることも多いです。
もし、オンライン授業の経験があれば書いておきましょう。 - STEP4教材制作の経験予備校によっては、教材制作のスキルを高く評価します。
教材制作が得意であれば、講義は持たせてくれなくても、教材制作担当講師として採用される可能性もあります。
・参考書、テキストの執筆経験
・講義用資料の執筆経験
→自主的に作ったレジュメレベルでも構いませんので、経験があれば書いておきましょう。
うおおおお・・・こんなにあるのかYOと思った人もいるでしょう(笑)
逆に、書類はどんな書き方をしていても採用担当者はここしかみていません!
チェックポイントをしっかりと頭にインストールして、それを職務経歴書に落とし込むことが重要です。
あと、この内容は面接でも繰り返し確認することになりますので、本当に重要です。
採用試験対策
予備校講師の採用では、何らかの形で採用試験が実施されます。模擬授業と並んで二大関門といってもさしつかえありません。
重要なのでポイントをしっかりと確認しましょう。
筆記試験

ほとんどの予備校で筆記試験が実施されます。
目的は、その予備校で求める水準の知識や学力を持っているかどうかの確認です。
筆記試験がある場合は、満点に近いくらい高得点でなければ即落ちです。
※最低でも8割はとれないと厳しいでしょう・・・
筆記試験の実施がないところもありますが、基本的には実施されるものと考えておくようにしてください
どんな問題が出るの?
問題はほぼ間違えなく、その予備校の講座で扱っている試験の過去問です。
そのため、問題のレベルは対象としている試験や開講している講座によりけりです。
例えば、
- 東大や医学部を対象とした予備校なら東大や医学部の過去問
- 司法試験の予備校であれば司法試験の過去問
- 公務員試験の予備校であれば公務員試験の過去問
と言った具合です。
新規の問題にとき馴れていない人はきちんと勉強してから受験した方が良いでしょう。
模擬授業

当日いきなり問題渡されて、「はい、これで授業やって」みたいな感じ?
大抵は、事前に内容を教えられて、準備してから模擬授業にのぞみます。
模擬講義は書類選考と筆記試験合格者に対して行われます。
※そのまえに1次面接が実施されることもあります。
事前に、
- 授業のテーマと問題
- 模擬授業の要領(授業の時間など)
を伝えられて、それにもとづいて授業します。
つまり、ある程度対策することは可能なので、事前にしっかりと準備していきましょう。
ただし、評価ポイントとNG例をしっておくことで、大きな失点はある程度回避できます。
まずは、最も重要なポイントであるマインドセットをお伝えします。
はい?当たり前じゃないの?
って思った方!
評価される授業≠普段やっている授業
評価される授業≠自分のやりたい授業
という点に注意です。
ここは、案外大ベテランの先生のほうが新人先生よりも見落としていることがあるので、要注意です。
ここで、模擬講義でのチェックポイントをまとめておきます。
- 模擬講義のポイント1全体の構成力・制限時間内で話のまとまりがついているか
→ 尻切れは完全NGです
・解説と問題演習の配分は適切か
→ 経験者は普段の授業とは異なる時間でやらないといけないので注意。 - 模擬講義のポイント2話し方・変な癖がないか
→ 「えー」とか「あー」などを無意識に連発しないように注意。
「くちゃくちゃ」と口の音を出す癖がある人も要注意、非常に印象が悪い。
これは意識して改善してください。
・説明がダラダラダラと長くないか
→原則的に、結論を先に話すように心がける。
模擬授業は一方的に講師の話を聞かせる形式なので、
端的な解説にしないと本当に聞きにくいです。 - 模擬講義のポイント3板書・【重要】板書の役割を意識する
→ 最重要のポイントを抜き出して板書します。
テキストや講義用資料に書いてある内容を全て書き写すことは絶対NG(時間が足りなくなる)。・テキストや講義資料を100としたとき、最重要の20を抜き出して板書する
・数式の変形など、動きがあった方がわかりやすいものを意識的に板書する
・解読可能な字で書く
→ 読みにくい字は評価が悪くなってしまいます。チョークになれていない場合、事前に練習しておく方がよい。 - 模擬講義のポイント4立ち振る舞い・聴衆(面接官)をみながら話しているか
・時々、作業をさせる指示を送っているか
→ テキストにマーカーを引かせたり、適切にメモを書く指示を出しましょう。
予備校の講義は長時間にわたるので、飽きさせないように何かしら指示を送ることも重要です。
いかがでしょうか?
上記のポイントを頭にいれたうえで、youtubeなどで色々な予備校の先生の講義を見てみると学びがあるでしょう。
経験が浅い方は、是非スマホなどで自分の講義を収録して、
ポイントに合わせて自己点検してみるとよいでしょう。
講義もある程度のところまでは慣れで上達するので、
是非取り組んでみましょう。
面接対策

ここからは、面接のポイントをお話しします。
事前に送った書類を参考に、ごくごく一般的な内容を中心に質問されます。
予備校講師の採用は、採用試験が最重要なので、面接の難易度はそれほど高くありません。
普通のビジネスコミュニケーションが成立すればそれほど問題はないと思われます。
ただし、予備校講師はしゃべりを生業とする職業である以上、冗長でわかりにくいコミュニケーションは嫌われる傾向にあります。
それでは、面接で聞かれる質問を確認しましょう。
- 面接でよくある質問1自己紹介これまでのキャリアに関する内容を中心に5分以内を目安に自己紹介します。
応募先との接点を意識しながら、自己PRしていきましょう。 - 面接でよくある質問2経歴確認履歴書や経歴書を元に、
採用側が確認したいことを中心に深掘りした質問がなされます。 - 面接でよくある質問3志望動機自社への意欲や関心を確認しています。
ホームページやパンフレットくらいは必ず目を通し、その予備校の強みや特色を志望動機に入れ込むようにします。
若手であれば「育成枠」での採用もありえるので、必ず準備しましょう。 - 面接でよくある質問4条件などの確認採用となった場合の、雇用形態と時給(コマ単価)に関する確認を行います。
年間でどの程度コマをもらえそうなのかについても確認しましょう。 - 面接でよくある質問5逆質問疑問に思っていることを確認します。
「特にありません」は基本的にはNGです。
予備校によっては、採用試験が多少至らなくても、
「この人とは働きたいな」と思ってもらえると、採用の可能性は高くなります。
自らチャンスをふいにしないためにも、
調べてわかることくらいは調べてから面接に臨みましょう。
合わせて、面接でのNG例もご紹介しておきます。
聞かれたことにきちんと答えること
聞かれたことに応答しない(できない)応募者がいます。
これはコミュニケーションの齟齬が起こりまくりで、
非常に印象が悪くなります。
結論ファーストで応答する
質問にはまずは結論を明確に伝えます。
結論を言ってから、詳しく説明を付け加えていく話し方です。
PREP法と呼ばれるプレゼンの型があるので、
意識しながら話してみましょう。
・P(Point):結論
・R(Reason):理由
・E(Example):具体例
・P(Point):結論