正社員の予備校講師|なる方法はあるのか?

本ブログでも繰り返し解説してきましたが、予備校講師はほとんどが業務委託の非常勤講師としての働き方です。

中には業務委託の契約形態は嫌だけど、講師としての仕事は安定した身分の元で長く続けたいと思う予備校講師の先生方もいると思います。

実は、正社員の予備校講師の求人はわずかではありますが、あるにはあります

もちろん業務委託と比べて注意すべき点もあります。

本記事では、私のこれまでの予備校講師や予備校運営の経験を元に、正社員の予備校講師の求人について迫ります。

正社員の予備校講師求人は存在するのか?

予備校講師の求人はほとんど業務委託

多くの予備校では、講師との契約は「雇用契約」ではなく「業務委託契約」を結びます。

正社員として働く予備校講師の求人は非常に少ないのが現状です。

この点、予備校講師の職は専門性が高いところがその最たる理由かと思います。
プロスポーツ選手契約と同じようなものをイメージしてください。

一方、正社員は「雇用契約」に分類されます。

雇用契約とは?
一方(労働者)が労働に従事し、相手方(使用者)がこれに対してその報酬を与えることを約束することを内容とする契約をいいます。
「労働者」にあたる場合は、原則として、労働基準法や労働契約法上の保護を受けることになります。

https://www.vbest.jp/roudoumondai/other_work/agreement

雇用契約では使用者側の指揮命令の元で業務をすすめるわけですが、プロスポーツ選手的な性質をもつ予備校講師にはこうした労働のスタイルがややなじみにくいのも事実です。

 
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バッティングフォームがどうこうとか、トレーニングの内容がどうとか、専門性が高すぎて”指揮命令”を行うことができませんよね(苦笑)

わずかではあるが正社員予備校講師も確認されている

正社員として働く予備校講師もわずかながら存在しています。

しかし、そのほとんどは評価が非常に高い講師であるかマネージャーとしての役割を期待されている講師を対象としたものとなります。

以前在籍していた予備校の正社員登用のケースや、色々な求人を分析した結果としては、概ね以下のような要件のもと予備校講師を正社員として採用していました。

  • 評価が高く長く働いてもらいたい
  • 予備校運営にコミットしてほしい
  • マネージャーとしての活躍を期待

ここでもプロスポーツ選手に例えると、優秀なプレイヤーに対して球団運営サイドに回ってもらうことを期待しているのと似た感じです。

今流行の、プレーイングマネージャー的な役割を期待しているのでしょう。

正社員の予備校講師の求人はどこから見つける?

業務委託講師の契約形態を雇用契約に変更するケースが多い

現実問題としては、正社員予備校講師となるにはこのルートが最も多いし確実です。

現在、業務委託として在籍している予備校があるなら、正社員登用のケースがないかどうかを確認してみましょう。

そして、正社員登用の実績や制度が存在しているのであれば、事業責任者に対して正社員登用の意向をはやめに伝えましょう。

予備校側としても人柄やパフォーマンスの知れた講師側からマネージャーを選ぶことができますし、講師側としても気心の知れた職場で正社員となったほうが何かと都合がいいので、双方ともメリットが大きいわけです。

注意点としては、予備校側に正社員として登用する意思がない場合です。

評価が低い場合もあれば、実はポストがない場合など含めて色々あります。

正社員登用の意向を伝えているのにも関わらず、予備校側にあまり動きがみられない場合は自分で動いて求人を探しにいきましょう。

講師側としては結婚を迫る愛人状態でズルズルと続けることはよくありません。

ほとんど非公開求人・・・転職エージェントの利用も必須

ここからは、自分で求人を探しいく予備校講師版・就職活動のやり方です。

まず、予備校講師の求人は数が非常に少なく、非公開求人も少なくありません。

そのため自分の力だけで就職活動を行うのは大変なので、転職エージェントサービスを利用します。

転職エージェントサービスについては以下の記事で詳しく解説しています。

そもそも転職エージェントって何よ?とかサービス利用のポイントなどの基本的なところはこちらで事前に学習しておいてくださいね。

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なお、エージェントを利用の際は教育関係の求人に強い以下の2社のエージェントを軸に進めましょう。

予備校講師の求人はあまりに特殊なので、教育業界に強いエージェントを選ぶことも重要です。

すべて無料のサービスですので安心して使ってください。

正社員向け転職サイトの求人をチェックする癖もつけよう

dodaに登録すると転職サイトと呼ばれる求人広告一覧を閲覧できます(もちろん、閲覧だけでなく自分で応募可能です)。

なお、dodaは講師関係の求人が多く掲載されています。
講師の求人は掘り出しものの求人と出会えることも大切なので、無料登録して求人をマークできるようにしておきましょう。

dodaを使った求人の検索方法

「求人を探す」のボタンから「詳細条件から探す」にアクセスし、以下の2項目に掲載されている求人をチェックします。

●販売・サービス職>教育/スクール/研修/塾講師/専門学校/英会話学校
中小の予備校や塾の求人が中心に掲載されています。

●公務員・教員・農林水産関連職>教員/日本語教師/学校・大学事務 
大学講師や専門学校講師などの珍しい求人が掲載されています。

 
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大手予備校の講師求人は業務委託が中心です。
業務委託求人は一般の転職サイトには掲載できないので、
大手予備校の求人探しは検索中心になることを覚えておきましょう。

正社員の予備校講師の働き方

業務委託時代よりも自由は減ります

これだけは覚悟してください。

授業だけの働き方はほぼ絶望的です。

授業にプラスアルファとして確実にその他の業務も担当することになります。

肝心のどういった部署に配属されるのかということですが、概ね以下の3パターンが考えられます(もちろん、予備校の運営会社よりけりではありますが・・・)。

大タイトル
  • パターン1
    事務局に配属
    予備校事業全体の事務(講座の企画や運営)を行います。多くの場合、予備校組織の中での花形部門であり、出世ルートであるケースが多いです。
  • パターン2
    校舎運営に配属
    いわゆる予備校の担任業務を担当し、生徒指導などを行います。
    その他にも校舎の入学者ノルマ(営業ノルマ)を担う場合もあります。
  • パターン3
    教材制作部門に配属
    予備校で使う教材の企画開発や制作プロジェクトの管理を行います。

収入は業務委託と比べて大きく安定。しかし・・・

正社員は基本的には月給制です。

月給制では毎月決まった金額が振り込まれることになりますので、業務委託時代と比べて生活は安定します。

また、住宅ローンをはじめとするローン審査も業務委託よりは間違いなく通りやすくなります

注意が必要なのは肝心要の年収額です。

雇用契約の場合は各予備校や運営企業の社員給与テーブルに準じることになり正確には不明ですが、おそらくは学習塾の平均年収である400〜500万円程度に準じる年収からスタートであることが推定されます(もちろん、この辺はスキルや年齢にもよることですので正確なところは不明)。

以前、私は業務委託講師と社員講師が両方いる予備校に在籍していたことがありますが、業務委託時代は700万以上バリバリ稼いでいた先生が、社員講師になった途端に400万くらいになってしまったという実例を聞いたことがあります。

社員講師のオプションがある場合でも、情報収集は念入りに行う必要があります。

もちろん、昇給するのであれば問題ないですが、許容できる労働条件なのかどうかは働く本人がよく考えることが重要です。

社会保険関係に加入できる

正社員は会社によって社会保険に加入できます。

社会保険は大きくは労働保険・健康保険・厚生年金保険で構成されていて、個人事業主の保険・年金関係と比べて以下の点でスグレモノです。

  • 休業補償がある(働けなくなったときに給付が受け取れる)
  • 扶養家族の保険料が無料
  • 受け取れる年金額が上がる

もちろん、べらぼうに稼いでいる先生方にとっては支払い負担の大きいのですが、正社員と同等かそれよりも稼げない先生方にはメリットのほうが大きいことも事実です。

特にご家族がいる先生方には安心できる制度かもしれません。

正社員(会社員)と個人事業主の保険関係については以下のサイトの記事がとても参考になります。
ざっと目を通しておいて基礎的なことは理解しておきましょう。

リベラルアーツ大学|『自由をつかむ』知識マッチョになるブログ!

社会保険の基本や仕組みを理解できていますか?社会保険は何に備えているのか知らなければ、もらえるはずのお金ももらえないかも…

まとめ

予備校講師が年収○千万時代であれば、正社員(笑)でしょう。

しかし、そのへんのサラリーマンと大差ない程度にしか稼げない先生がゴロゴロいるというのが実際のところです。

そうなってくると、業務委託という働き方のデメリットが一気に際立ってくるわけです。

一方で、講師や先生の仕事ってやっぱり楽しいですし、続けたいという人も多いハズ。

そんな人は、ぜひとも正社員の予備校講師という道も選択肢の一つに加えておきましょう。

ただし、特殊な仕事なので求人が少なく見つけにくいことも事実です。

本記事で紹介した教育業界に強いエージェントと一緒に根気強く求人探しと就職活動をしてみましょう。

それでは!

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