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判断推理の「推論」とは?対応関係・順位・位置関係の過去問で型を覚える|SPIとの違い

判断推理の「推論」とは?対応関係・順位・位置関係の過去問で型を覚える|SPIとの違い

推論(判断推理の対応関係・順位・位置関係)は「条件を表・線・席の図に書き、決まることだけを選ぶ」単元。特別区・東京消防庁の実物過去問 4 問を、条件を 1 つ足すごとに図を進めて解説。対応表・順序線・順位変動・円卓の 4 つの型と、SPI の推論との違い。

推論(判断推理)とは

推論は、「A は 3 位だった」「F は B のすぐ後」「C と E は別人」のようないくつかの条件から、確実にいえることを選ぶ問題です。 計算はほとんど要りません。条件を表や線や席の図に書き写し、決まるところから埋めていきます。

SPI の非言語では、この手の問題はまとめて「推論」と呼ばれます。 公務員試験では判断推理という科目の中で、対応関係・順序関係(順位)・位置関係という別々の単元です。 この記事は、その 3 単元のうち出題数が多く、SPI の推論とも重なる 4 つの型を扱います。

解き方の骨は 1 本だけです。「図に写す・× を書く・決まらないものは残す」。 まず図でこの骨をつかみ、そのあと公務員試験に実際に出た 4 問を、条件を 1 つ足すごとに図を進めながら解きます。

基本の考え方: 図に写す・× を書く・決まらないものは残す

図に写す

条件を頭の中で組み合わせるのではなく、問題に合う「道具」に書き写します。 誰が何をしたかなら ○× の表、何位かなら 順位の線、どの席かなら 席の図です。 ○ を 1 つ置いたら、同じ行と同じ列の残りは × になります。

記号の例:X と P の対応が決まったら、同じ行と同じ列の残りは × になります。 図注: 記号の例:X と P の対応が決まったら、同じ行と同じ列の残りは × になります。

× を書く

「C と E はゴルフ選手の家の近くに住んでいる」は、C も E もゴルフ選手ではない、という × の情報です。 推論では ○ より × のほうが多く手に入ります。× が増えるほど候補が細り、残った 1 つが ○ になります。

決まらないものは残す

「X は Y より前」だけでは、X と Y が続くのか、間に Z が入るのかは決まりません。 決まらないものは候補のまま残します。1 通り作って「成り立ったから正解」とするのが最大の落とし穴です。

記号の例:X は Y より先。X・Y が続く場合も、Z が間に入る場合も残り、順位は決まりません。 図注: 記号の例:X は Y より先。X・Y が続く場合も、Z が間に入る場合も残り、順位は決まりません。

図の見方はこのあと全部同じです。○ や濃い枠は確定、うすい色はまだ候補、灰色はありえない。「?」はまだ決まっていない印で、失敗ではありません。

覚えておく形

対応表を詰める 3 つの POINT:計の欄を付ける・別人の関係を × に言い換える・個数から確定させる。 図注: 対応表を詰める 3 つの POINT:計の欄を付ける・別人の関係を × に言い換える・個数から確定させる。

ここからは、実物の過去問で 4 つの型を見ていきます。 どの型も「図に写す → × を書く → 決まらないものは残す」のどこかに当てはまります。

型 1: 対応表 ── 「別の人」を × に変える(対応関係)

問題

特別区 2 級職 平成 29 年度 No.11

A 〜 E の5人は、 テニス、 サッカー、 卓球、 野球、 ゴルフのいずれか異なるスポーツ選手である。 この5人に関して、 次のア 〜 オのことが分かっているとき、確実にいえるのはどれか。 ア CとEは、ゴルフ選手の家の近くに住んでいる。 イ AとCは、テニス、卓球選手と同じ高校の出身である。 ウ DとEは、サッカー選手の家に遊びに行った。 エ Cの妹は、サッカー選手の弟と同級生である。 オ DとEは、テニス選手と同じマンションに住んでいる。

  1. Aはサッカー選手である。 2. Bはゴルフ選手である。 3. Cは野球選手でない。 4. Dはテニス選手である。 5. Eは卓球選手でない。

正答 1

まず図で状況をつかむ

人を縦、種目を横にした 5×5 の表を作ります。「異なるスポーツ選手」なので、どの行にもどの列にも ○ は 1 つずつです。 アの「C と E は、ゴルフ選手の家の近くに住んでいる」は、C も E もゴルフ選手とは別の人という意味です。C と E のゴルフ欄に × を入れます。

条件アまで:C と E はゴルフ選手の家の近くに住む「別人」なので、2 人のゴルフ欄に × を入れます。 図注: 条件アまで:C と E はゴルフ選手の家の近くに住む「別人」なので、2 人のゴルフ欄に × を入れます。

STEP1: 遠回しな言い方を全部 × に直す

イ「A と C は、テニス、卓球選手と同じ高校の出身」は、A も C もテニス選手でも卓球選手でもない、です。4 つの欄に × を入れます。 ウ「D と E は、サッカー選手の家に遊びに行った」は、D も E もサッカー選手ではない、です。

条件ウまで:イで A・C のテニス欄と卓球欄、ウで D・E のサッカー欄にも × が入ります。 図注: 条件ウまで:イで A・C のテニス欄と卓球欄、ウで D・E のサッカー欄にも × が入ります。

この時点で C の行は、サッカーと野球だけが残っています。

STEP2: 残り 1 つになった行・列から ○ を決める

エ「C の妹は、サッカー選手の弟と同級生」で、C はサッカー選手ではありません。C の行はサッカーに × が入り、残った 野球が ○ です。 オ「D と E は、テニス選手と同じマンション」で、D と E はテニス選手ではありません。テニスの列は A・C・D・E が × なので、B がテニスです。 サッカーの列は B・C・D・E が × なので、A がサッカー。残る D と E に卓球とゴルフが残り、E はゴルフではない(ア)ので E が卓球、D がゴルフです。

条件オまで:C は野球、B はテニス、A はサッカー、D はゴルフ、E は卓球と全員が決まります。 図注: 条件オまで:C は野球、B はテニス、A はサッカー、D はゴルフ、E は卓球と全員が決まります。

図の下の①〜④は、条件を使った順と、そのとき残る対応の数です。「残り 20 通り → 16 → 6 → ここで決まる」と、× を入れるたびに候補が減っていきます。

選択肢で確かめる

  • 肢 1:A はサッカー選手 → 表のとおり → 正答
  • 肢 2:B はゴルフ選手 → B はテニス。ゴルフは D
  • 肢 3:C は野球選手でない → C は野球
  • 肢 4:D はテニス選手 → D はゴルフ。テニスは B
  • 肢 5:E は卓球選手でない → E は卓球

この問題は表が全部埋まります。表が埋まる問題では、選択肢は「人と種目」の組を 1 つずつ言い換えた形で並ぶので、完成表に照らして消していけば迷いません。

型 2: 順序線 ── 「すぐ後」はひとまとまりにする(順位)

問題

東京消防庁 消防官Ⅰ類(1 回目)令和 6 年度 No.13

A~F の6 人が徒競走をした。次のことがわかっているとき、確実にいえることとして、最も妥当なものはどれか。 ・同着はいなかった。 ・A は3 位でゴールした。 ・F はB のすぐ後にゴールした。・C はD より後にゴールした。・E はB より後にゴールした。

  1. A はE より先にゴールした。 2. C はB より先にゴールした。 3. A はC より先にゴールした。 4. F はD より先にゴールした。 5. D はE より先にゴールした。

正答 1

まず図で状況をつかむ

1 位から 6 位までの枡を横に並べ、人を縦に取ります。同着がないので、1 人 1 か所、同じ順位は 1 人です。 位置が数字で決まっている条件から入れます。A は 3 位。A の行の残りと、3 位の列の残りは灰色(ありえない)になります。

条件 1 つ目まで:A を 3 位に固定します。ほかの 5 人は 3 位に入れません。 図注: 条件 1 つ目まで:A を 3 位に固定します。ほかの 5 人は 3 位に入れません。

STEP1: 「すぐ後」を 2 人のブロックにする

「F は B のすぐ後」は、B・F が続いた 2 枡を使う、という条件です。離して置くことはできません。 3 位は A で埋まっているので、B・F のブロックが入る場所は 1・2 位、4・5 位、5・6 位の 3 通りだけです。 図では、B は 2・3・6 位に、F は 1・3・4 位に入れないことが灰色で示されます。

条件 2 つ目まで:B・F は「B のすぐ後に F」の 2 人ブロック。置ける場所は 1・2 位、4・5 位、5・6 位の 3 通りです。 図注: 条件 2 つ目まで:B・F は「B のすぐ後に F」の 2 人ブロック。置ける場所は 1・2 位、4・5 位、5・6 位の 3 通りです。

STEP2: 前後の条件で置き場所を消す

「E は B より後」なので、B・F を 5・6 位に置くと E の入る場所がありません。この置き方は消えます。 残るのは B・F が 1・2 位のときと、4・5 位のときです。

  • B・F が 1・2 位: 4〜6 位に C・D・E が入ります。「C は D より後」なので、D・C・E、D・E・C、E・D・C の 3 通り
  • B・F が 4・5 位: E は B より後なので 6 位。残った 1・2 位に D・C がこの順で入ります。1 通り

全条件:B・F が 5・6 位だと E を B の後に置けないので消えます。残りは 4 通りで、A・E・D・C の位置はまだ 1 つに決まりません。 図注: 全条件:B・F が 5・6 位だと E を B の後に置けないので消えます。残りは 4 通りで、A・E・D・C の位置はまだ 1 つに決まりません。

決まったのは A の 3 位だけで、ほかの 5 人は 2 つ以上の候補が残ったままです。 これで終わりではありません。残った 4 通りを全部書き出して、どれでも成り立つ選択肢を選びます。

残る並びは次の 4 通り。どの並びでも A(3 位)は E より先にゴールしています。 図注: 残る並びは次の 4 通り。どの並びでも A(3 位)は E より先にゴールしています。

選択肢で確かめる

  • 肢 1:A は E より先 → 4 通りとも E は 4 位以下。A は 3 位 → 正答
  • 肢 2:C は B より先 → ④(D・C・A・B・F・E)だけ成り立つ。①〜③では B が 1 位
  • 肢 3:A は C より先 → ④では C が 2 位で A より先
  • 肢 4:F は D より先 → ④では D が 1 位
  • 肢 5:D は E より先 → ③(B・F・A・E・D・C)では E が 4 位、D が 5 位

肢 2〜5 は、どれも「4 通りのうち 1 つ以上で崩れる」文です。1 通りだけ作って答えると、肢 2 や肢 4 を選んでしまいます。

型 3: 順位変動 ── 途中とゴールを二段で追う(順位)

問題

特別区 Ⅰ類 令和 5 年度 No.13

区民マラソンにA〜Fの6人の選手が参加した。ある時点において、DはCより上位で、かつ、AとBの間にいて、AはCとEの間にいて、Fに次いでEがいた。この時点での順位とゴールでの着順との比較について、次のア〜カのことが分かっているとき、ゴールでの着順が1位の選手は誰か。 ア Aは、2つ順位を上げた。 イ Bは、3つ順位を下げた。 ウ Cは、1つ順位を上げた。 エ Dは、同じ順位のままだった。 オ Eは、2つ順位を下げた。カ Fは、2つ順位を上げた。

  1. A 2. C 3. D 4. E 5. F

正答 5

まず図で状況をつかむ

順位が動く問題は、「途中の順位」と「ゴールの順位」を別々の段に書きます。途中の段を消して書き直すと、比べる元がなくなるからです。 図の 3 段目は変動で、ゴールの順位 − 途中の順位です。「2 つ上げた」は数字が 2 小さくなるので −2、「3 つ下げた」は +3 です。

まず冒頭の前後関係を途中の段に整理します。「F に次いで E」は F のすぐ後ろが E(2 人ブロック)。「D は A と B の間」「A は C と E の間」は、どちらが上かも、間に何人いるかも決めていません。「D は C より上位」で D と C の前後だけが決まります。

冒頭の条件まで:途中の前後関係だけを整理します。F のすぐ後ろが E。ゴールの段はまだ空欄です。 図注: 冒頭の条件まで:途中の前後関係だけを整理します。F のすぐ後ろが E。ゴールの段はまだ空欄です。

STEP1: 変動の幅から、入れる範囲を絞る

6 つの変動を頭から計算する前に、動きの大きい人を見ます。 カ「F は 2 つ上げた」なら、F は途中で 3 位以下です(1 位や 2 位から 2 つは上がれません)。F のすぐ後ろが E なので、E は 4 位以下。 すると途中の 1 位になれる人が絞れます。D は A と B の間なので 1 位ではない。C は D より下なので 1 位ではない。A は C と E の間なので 1 位ではない。途中の 1 位は B です。 2 位も同じ考えで、C(上に D が要る)も A(上に C か E が要る)も入れないので、2 位は D です。

条件カまで:F は 2 つ上がるので、途中の 1 位・2 位には置けません。前後関係と合わせると、途中の 1 位は B、2 位は D に決まります。 図注: 条件カまで:F は 2 つ上がるので、途中の 1 位・2 位には置けません。前後関係と合わせると、途中の 1 位は B、2 位は D に決まります。

STEP2: もう 1 人の変動で、途中の段を全部決める

オ「E は 2 つ下げた」なら、E はゴールで 6 位以内に収まらないといけないので、途中は 4 位以内です。E は 4 位以下でもあるので、E は 4 位、そのすぐ前の F は 3 位。 残る A と C は 5 位と 6 位。A は C と E の間なので A が 5 位、C が 6 位。途中の順位は B・D・F・E・A・C に決まりました。 ゴールの段には、変動が分かっている F(3 → 1 位)と E(4 → 6 位)だけ先に入ります。

条件オまで:F・E の変動と冒頭の前後関係を合わせると、途中の順位が B・D・F・E・A・C に決まります。 図注: 条件オまで:F・E の変動と冒頭の前後関係を合わせると、途中の順位が B・D・F・E・A・C に決まります。

STEP3: 残りの変動を当てて、ゴールの段を埋める

ア〜エを途中の順位に足します。A は 5 − 2 = 3 位、B は 1 + 3 = 4 位、C は 6 − 1 = 5 位、D は 2 位のまま。 ゴールは F・D・A・B・C・E で、1 位から 6 位まで重複なく並びます。

全条件:ア〜エの変動を当てると、ゴールは F・D・A・B・C・E。下の帯がゴールの順位で、1 位は F です。 図注: 全条件:ア〜エの変動を当てると、ゴールは F・D・A・B・C・E。下の帯がゴールの順位で、1 位は F です。

選択肢で確かめる

  • 肢 5:F → ゴール 1 位 → 正答
  • 肢 1:A → ゴール 3 位
  • 肢 2:C → ゴール 5 位
  • 肢 3:D → ゴール 2 位
  • 肢 4:E → ゴール 6 位

全部並べなくても絞れます。1 位になれるのは「上げた人」か「変わらない人」だけなので、2 つ下げた E(肢 4)はすぐ消えます。D(肢 3)は途中で 1 位ではなく、動かないので 1 位になれません。C(肢 2)が 1 位になるには途中 2 位が必要ですが、その上の 1 位は C より上位の D でなければならず、D は動かないので無理です。残るのは A と F で、どちらも「途中 3 位」でないと 1 位になれない。3 位は 1 人だけで、F のすぐ後ろに E がいることから F が 3 位と分かります。推理で正答に届いたなら、それは本番で点を取る力です。

型 4: 円卓 ── 1 人を目印にして席を決める(位置関係)

問題

東京消防庁 消防官Ⅰ類(2 回目)令和 6 年度 No.14

A~H の8 人が、円卓の周囲を一周するように、中心方向を見て等間隔に座っている。次のことがわかっているとき、確実にいえることとして、最も妥当なものはどれか。・A はH の真正面に座っている。・B はG の右隣に座っている。・C とF は間に1 人挟んで座っている。・D はB の真正面に座っている。・E の隣にH は座っていない。

  1. G はA の隣に座っている。 2. H はF の隣に座っている。 3. C はH の隣に座っている。 4. F はD の隣に座っている。 5. A はE の隣に座っている。

正答 5

まず図で状況をつかむ

円卓は回しても同じ並びなので、誰か 1 人を先に座らせます。選ぶのは条件に多く出てくる人。ここでは B(右隣と真正面の 2 つに出る)を席1に置きます。席の番号は上から時計回りです。 「D は B の真正面」なので、D は席1の真向かいの 席5 に決まります。8 席の円卓では、真正面は 4 つ先の席です。

基準と条件 4 つ目まで:B を席1に固定すると、真正面の D は席5に決まります。席の番号は上から時計回りです。 図注: 基準と条件 4 つ目まで:B を席1に固定すると、真正面の D は席5に決まります。席の番号は上から時計回りです。

STEP1: 「右隣」は中心を向いた人の右

「B は G の右隣」は、G から見て右に B がいる、という意味です。 全員が中心を向いて座っているので、ある人の右隣は、図では反時計回りの隣です(上の席1に座って中心を向くと、右手は図の左側を指します)。 G の右隣が B(席1)になるのは、G が 席2 のときです。

条件 2 つ目まで:全員が中心を向いて座るので、B が G の右隣になるのは G が席2のときです。 図注: 条件 2 つ目まで:全員が中心を向いて座るので、B が G の右隣になるのは G が席2のときです。

STEP2: 真正面の組を、残りの席に当てる

「A は H の真正面」。残っている向かい合う席の組は、席3と席7、席4と席8の 2 組だけです。 A・H はこのどちらかに入りますが、どちらの組か、どちらが A かは決まりません。 図の「5 人?」は、その席にまだ 5 人の候補があるという意味です。席6だけは、向かいの席2が G で埋まっているので A・H が入れず、C・E・F の 3 人に絞られています。

条件 1 つ目まで:A と H が向かい合える席は、席3と席7、または席4と席8。どちらが A かは決まりません。 図注: 条件 1 つ目まで:A と H が向かい合える席は、席3と席7、または席4と席8。どちらが A かは決まりません。

STEP3: 「間に 1 人」と「隣にいない」で詰める

「C と F は間に 1 人」は、2 つ先の席の組です。A・H を席3・7に置くと、残りは席4・6・8で、C・F の組は席4と席6、または席6と席8。A・H を席4・8に置くと、残りは席3・6・7で、2 つ先の組が作れません。つまり A・H は席3・7。 E は C・F が使わなかった 1 席(席8か席4)。「E の隣に H はいない」で、E が席8なら H は席7ではなく席3、E が席4なら H は席3ではなく席7です。

全条件:C・F は席4と席6、または席6と席8。E は H の隣でない。席ごとの候補は残りますが、並び方は 4 通りに絞れます。 図注: 全条件:C・F は席4と席6、または席6と席8。E は H の隣でない。席ごとの候補は残りますが、並び方は 4 通りに絞れます。

席ごとに見るとまだ「A・H?」「C・F?」が残っています。これは失敗ではなく、この問題がそういう問題だということです。残る 4 通りを全部書き出します。

残る座り方は次の 4 通り。どの並びでも A と E は隣り合っています。 図注: 残る座り方は次の 4 通り。どの並びでも A と E は隣り合っています。

選択肢で確かめる

  • 肢 5:A は E の隣 → ①②では席3と席4、③④では席7と席8。4 通りとも隣 → 正答
  • 肢 1:G は A の隣 → ①②(A が席3)だけ。③④では A は席7
  • 肢 2:H は F の隣 → ③では H が席3、F が席6で離れている
  • 肢 3:C は H の隣 → ④では C が席6、H が席3
  • 肢 4:F は D の隣 → ①では F が席8、D が席5

「A は席3か席7」「E は席4か席8」と、1 人ずつは決まりません。それでも「A と E が隣」は 4 通り全部で成り立ちます。推論の「確実にいえる」は、こういう文を探す作業です。

位置関係の過去問と出題実績

位置関係の試験別の当サイト収録数と出題した年度
試験収録分の出題数出題した年度(収録分)
警視庁5問平成25年(1問)・平成26年(1問)・平成28年(2問)・平成29年(1問)
国家一般職17問平成27年(4問)・平成28年(9問)・平成29年(4問)
国家専門職(高卒程度)13問平成21年(4問)・平成22年(2問)・平成23年(3問)・平成24年(1問)・平成28年(3問)
国家総合職13問平成24年(2問)・平成26年(1問)・平成27年(7問)・平成28年(3問)
国税専門官2問平成26年(2問)
東京消防庁23問令和5年(5問)・令和6年(6問)・令和7年(12問)
東京都(都庁)40問平成29年(3問)・平成30年(3問)・令和2年(5問)・令和3年(10問)・令和4年(1問)・令和5年(9問)・令和7年(2問)・令和8年(7問)
特別区39問平成28年(5問)・平成29年(4問)・令和3年(2問)・令和4年(1問)・令和5年(12問)・令和6年(6問)・令和7年(9問)

集計条件:当サイトの公開収録分のうち、D1 の出題実績・分類と照合できた警視庁・国家一般職・国家専門職(高卒程度)・国家総合職・国税専門官・東京消防庁・東京都(都庁)・特別区の問題。表に無い年度は、収録分に該当がないか、その年度の問題を収録していないかのどちらかで、試験全体の出題ゼロを意味しません。生成日:2026-10-14。

4 つの型のまとめ

型 見分け方 やること 図
1 対応表 「誰が何を」。同じ家・同じ高校などの遠回しな文 別人の関係を × に直し、残り 1 つの行・列で ○ ○× の表
2 順序線 「〜位」「すぐ後」「〜より先」 数字で決まる人を置き、「すぐ後」をブロックに 順位の枡
3 順位変動 「2 つ上げた」「3 つ下げた」 途中とゴールを二段に分け、動きの大きい人の範囲から 二段の枡
4 円卓・席 「真正面」「右隣」「間に 1 人」 条件の多い 1 人を固定し、真正面の組を当てる 席の図

どの型も「図に写す → × を書く → 決まらないものは残す」の 3 つです。 型 2 と型 4 のように全部は決まらない問題では、残った並びを全部書いて、どれでも成り立つ選択肢を選びます。

文章で覚えておく発展の型

図の作図器で描ける範囲を超える型が 2 つあります。まず上の 4 型を固めてから、考え方だけ押さえてください。

  • 属性が 2 つ以上ある対応表(例: 東京都 令和 8 年度 No.13・正答 1。複数の試験区分で同一問題)。「4 人が別々の種類の犬を別々の期間(半年・1 年・2 年・3 年)飼っている。B の期間はチワワの 2 倍、柴犬は 1 年……」のように、人 × 種類 × 数値と列が増えます。入口は数値の条件です。「2 倍」になる組は(半年, 1 年)と(1 年, 2 年)の 2 通りしかなく、柴犬が 1 年ならチワワは半年、B は 1 年の柴犬と一気に決まります。「A の期間はトイ・プードルより短い」は、A はトイ・プードルではない(別人)という × も含みます。
  • 空室のある部屋割り(例: 東京消防庁 Ⅲ類 令和 7 年度 No.15・正答 4)。「3 階建て 12 室に 8 人、4 室は空室。A の両隣は空室で真下に C……」のような問題は、まず空室の数を階ごとに数えます。1 階と 2 階に 1 室ずつなら 3 階に 2 室。両隣が空室の A は端に置けず、同じ階に空室が 2 つ要るので 3 階の真ん中と決まります。最後まで決まらない 2 人(この問題では B と G)は両方の図を描き、どちらでも成り立つ文(B の隣は空室)を選びます。

よくある間違い 3 つ

  1. 1 通り作って「成り立ったから正解」とする。 型 2 で B・F を 1・2 位と置いて肢 4「F は D より先」を選ぶ、型 4 で A を席3と決めて肢 1「G は A の隣」を選ぶ。「確実にいえる」は残った全ての場合で成り立つ文です。候補が残ったら全部書き出します。
  2. 「すぐ後」と「後」、「間に 1 人」と「隣」を混同する。 「F は B のすぐ後」は続いた 2 枡、「E は B より後」は離れていてもよい。「C と F は間に 1 人」は 2 つ先の席で、隣ではありません。
  3. 向き・増減の向きを取り違える。 「順位を上げる」は数字が小さくなる。円卓の「右隣」は中心を向いた本人の右で、図では反時計回りの隣。「A は B と同じ高校の出身」の A は B とは別人。符号と向きを決めてから手を動かします。

SPI の「推論」との違い

SPI の非言語では、この記事の 4 型はまとめて「推論」と呼ばれます。公務員試験では判断推理の中の対応関係・順序関係・位置関係という別々の単元です。

比べる点 公務員試験(教養・判断推理) SPI(非言語・推論)
形式 5 肢択一。「確実にいえるのはどれか」で 1 問を独立に解く 選択肢の数は問題によって異なり、「必ず正しいものを全て選ぶ」「ア・イ・ウのうち正しいもの」の形式が多い
出る型 型 1〜4 に加え、順位変動や空室つきの部屋割りのように条件が 5〜7 個ある問題 順位・位置・対応の基本形が中心。条件 3〜4 個で「決まらないもの」を見抜く速さが問われる
対策の重なり 型 1・2・4 の「表・線・席の図に写す」はそのまま SPI に使える SPI で身につけた「確実にいえる/いえない」の判定は、公務員試験の型 2〜4 の土台になる

本記事の問題はすべて公務員試験の過去問です。SPI は問題が公開されないため、「SPI の過去問」は存在しません。SPI を受ける人も、まず型 1・2 を図で固めるのが近道です。SPI が課される自治体(例: さいたま市)の対策は さいたま市 SPI 対策ガイド にまとめています。

続きは会員の Web テキストで

この記事の図は、会員向け Web テキスト「『別の人』を × に変える、対応関係の一対一表」「『前』と『すぐ前』を分けて読む、順序関係の順序線」「順位が動いたら、途中とゴールを二段で追う」「一人を目印にして解く、円卓の位置関係」(教材タブ)と同じ作り方です。 Web テキストでは、それぞれ 11〜15 枚の図で 1 条件ずつ進め、練習問題と選択肢 5 つの吟味、部屋割り(「隣」と「向かい」をつなぐ型)まで扱っています。 会員登録(無料)のうえ、教材タブからお読みください。

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