2科目ごとの見本問題
この冊子で2問以上出ている科目から、1問ずつ載せています。正答は開いて確かめられます。
文章理解文章理解の問題(No.2)
次の文の内容と合致するものとして最も妥当なのはどれか。
家族と共同体の発明は,人間が類人猿のような社会から飛躍する大きな一歩となった。アフリカ大陸に誕生した人間の祖先は熱帯雨林に別れを告げ,乾燥した草原を抜けて,ついにはアジアやヨーロッパへと進出するようになった。類人猿に劣る身体能力をもった人間の祖先が,たくさんの肉食獣が徘徊する危険な草原で暮らすことができたのは,共感力によって高められた協力関係を社会の随所に備えていたからだろう。仲間どうしで食物を分配し,連合して捕食者に立ち向かい,分担して子育てをすることによって,繁殖率を高め人口を増やしたのである。
共同体内部の結束は,長い狩猟採集生活によって鍛えられ,しだいに人間の心に強い集団意識を植え付けるようになった。人々が安心して付き合うためには,相手がどこの共同体の出身かを知ることが必要となる。どこの共同体にも属していない者は人間とは見なされない。共同体の外は人々の共感の働かない世界であり,戦争もそこで起こる。狩猟採集生活の間はまだ共同体間の争いは顕在化しなかった。しかし,農耕や牧畜が始まり,生産力が高まって人口が増えると,定住して繰り返し同じ土地を利用し,富を蓄積する共同体が増えてきた。共同体の間には明確な境界が引かれ,共同体間の差異を示すため独自の慣習やシンボルが発達した。そして,土地や富を守るために共同体内の結束はさらに強化されるようになったのである。
言葉はその結束を高めるために使われた。人間は見ることに大きな価値を置く世界で暮らしている。見ることは真実を知ることを意味し,見た,見られた,という経験によって人間関係は大きく変わる。同じものをいっしょに見ることによって同調意識は高揚し,共感が芽生える。言葉はその視覚の共有を広げる働きをする。自分が見なかったことを,他人の言葉によってあたかも見たように経験することができるからだ。さらに,その経験を共有させてくれた話し手に対して共感を覚えるようになる。聞き手は話し手の体験を,身体を同調させて追体験しようとするからだ。
- 1人間は言葉を用いることによって共同体を形成することが可能となり,類人猿に劣る身体能力をもった人間の祖先が危険な草原で暮らせるようになった。
- 2人間は戦争を起こすことによって集団意識を高め,また,戦争から共同体を守るために富を蓄積するようになった。
- 3人間は狩猟採集生活から農耕や牧畜の生活に移行することによって,共同体を形成し,人々が安心して付き合うことが可能となった。
- 4人間は狩猟採集生活を送る間に強い集団意識が植え付けられ,さらに,農耕や牧畜が始まると,共同体内部の結束は一層強くなった。
- 5人間は,言葉を用いることによって初めて共感が芽生え,視覚を共有し,同調意識を高めることが可能となった。
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正答は 4 です。
判断推理判断推理の問題(No.10)
A〜Dの4人のプレーヤーが,8個のボールと◯ア〜◯エ の四つの箱を使って次のようなゲームを行う。
○ ゲーム開始時,四つの箱の中にはそれぞれ同じ色のボールが2個ずつ入っている。ボールの色は赤,青,黄,白の4色であり,箱ごとに異なっている。また,各プレーヤーは外から箱の中の様子は分からない。
○ 各プレーヤーは二つの箱から1個ずつ合計2個のボールを取り出す。箱の中にボールが既になかった場合には別の箱からボールを取り出す。なお,各プレーヤーは他のプレーヤーがどの色のボールを取ったかは分からない。
○ 取り出したボールの色に応じて,赤4点,青3点,黄2点,白1点の得点が与えられ,2個のボールの合計得点が高い順に順位が決定される。
結果について,次のことが分かっているとき,確実にいえるのはどれか。・Aは◯アと◯ウからボールを取り出した。
・Bは◯アと◯イからボールを取り出した。
・Cは◯ウと◯エからボールを取り出し,うち1個は白であった。・Dの合計得点は6点であった。
・同じ合計得点のプレーヤーはいなかった。
- 1Aは黄のボールを取り出した。
- 2Bは1位である。
- 3Cは赤のボールを取り出した。
- 4◯アに入っていたボールの色は黄である。
- 5◯エに入っていたボールの色は赤である。
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正答は 2 です。
数的推理数的推理の問題(No.18)
ある工場が製造し,出荷する商品は,商品A,商品B及び商品Cの3種類であり,この工場の総出荷額は,各商品の出荷額を合計することにより算出される。2010年の商品Cの出荷額は 26億円であった。
2011年のこの工場における総出荷額は 2010年に比べて7%増加した。その際,商品Aの出荷額増加分の 2010年の総出荷額に対する比率は1%,商品Bの出荷額増加分の 2010年の総出荷額に対する比率は2%であり,また,商品Cの出荷額増加分の 2010年の商品Cの出荷額に対する比率は10%であった。
2010年のこの工場における総出荷額はいくらか。
- 155億円
- 260億円
- 365億円
- 470億円
- 575億円
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正答は 3 です。
資料解釈資料解釈の問題(No.23)
図は,我が国の魚介類の生産消費構造の推移を示したものであるが,これから確実にいえるのはどれか。
なお,自給率=(国内生産量)/(国内消費仕向量)とする。
- 1輸入量,輸出量,非食用国内消費仕向量のうち,昭和 63年度から平成 20年度の間で減少率が最も高いのは,非食用国内消費仕向量である。
- 2非食用の魚介類の自給率は,昭和 63年度には 150%を超えていたが,平成 20年度は約 60%となっている。
- 3食用魚介類のうち食べ残しなどで廃棄されるものが非食用国内消費仕向に用いられる量は,平成 20年度は,昭和 63年度に比べて約 58万トン増加した。
- 4平成 20年度について,国内生産された魚介類の輸出をやめるとともに,在庫を増やさずにすべて国内消費仕向量に回したとすると,食用魚介類の自給率は,約2割上昇することになる。
- 5非食用の魚介類の国民1人1年当たりの国内消費仕向量は,昭和 63年度に比べ減少し,平成20年度は約 17.6kg となっている。
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正答は 5 です。
出典:人事院「試験問題例」(国家公務員試験採用情報NAVI)。掲載にあたり、図の描き起こしや改行などの整形をしています。