2科目ごとの見本問題
この冊子で2問以上出ている科目から、1問ずつ載せています。正答は開いて確かめられます。
文章理解文章理解の問題(No.2)
次の文章で述べられていることとして、最も妥当なのはどれか。ハイゼンベルクは、観察における観察者と観察対象の関係を、現代物理学の立場から再考するが、その場合の観察者は一般化された概念である。いっぽう明るさや暗さに対する目の順応、残像、明るさの対比から説き起こすゲーテ色彩論にとって、究極の観察者とは個人にほかならない。個人差だけでなく、ある表面を特定の色として眺める環境には一回性が伴う。光を複雑な装置を使わずに、自らの身体経験において捉えるという立場を貫けば、個人に帰属する経験に行きつかざるをえない。ゲーテにとって、ニュートンの方法は「光を牢獄に、いまいましい陰気な壁の穴」に閉じ込めるやり方だが、この牢獄とは、すなわちカメラ・オブスキュラと呼ばれる暗箱にほかならない。世界を箱の内部と外部とに遮断して、箱の外部にいる観察者が、箱の内部で展開する対象を記述するという装置である。これに対してゲーテは、光を暗箱から解放し、靄や煙や雲を通した光を直接経験することを勧める。今日のカメラはこの両方を含んでいる。いまやレンズ付きのコンピュータと呼ん
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だほうがいいほど、高度な演算装置となったデジタルカメラは、ニュートン的な世界観の産物である。光はリアルタイムで計算され、最適化される。
写真が美術史のなかで際立っている特徴のひとつは、技術的な変化の激しさである。ダゲレオタイプやカロタイプの発明から百年のあいだに起きた、カメラや感光材料の変化は、いまから見ても驚くべきものだったと言えるが、それも今日のデジタル化に比較すれば、部分的な改良にすぎない。
それは映像や音楽を含め、人間の知的生活における技術革新であり、わたしたちの社会全般に深い影響を及ぼしている。この全体的な視野に立ってカメラを見た場合、こんどはゲーテ的な世界観が顔を表す。手にする写真は、そのときに個人が感じた色にできるかぎり近づくように設計されているからであり、究極的にはすべてのカメラはそれを使う個人単位でカスタマイズされるだろう。ゲーテ的世界観では、その個人の色こそが真の色だからである。(港千尋「芸術回帰論 イメージは世界をつなぐ」による)
- 1ゲーテにとって、観察者を一般化するハイゼンベルクの概念とニュートン的 世界観とは対立する概念であり、ゲーテは、前者の方が光に対する自己の考え により近いと考える。
- 2ゲーテにとって、色彩の観察には個人差が伴うものであり、光を自らの身体 経験を通して捉えるとともに、暗箱を通して対象を記述する手法により、個人 が究極の観察者となる。
- 3今日のデジタルカメラは、ニュートン的な世界観の産物であるが、技術革新 は、写真を個人の感じた色に近づけることを可能とし、この結果、ゲーテ的世 界観もまた表れることになる。
- 4高度な演算装置となったデジタルカメラは、ダゲレオタイプやカロタイプの 発明から百年のあいだに起きた変化に匹敵する改良の産物であり、美術史にお いて映像や音楽とも共通した特徴を持つ。
- 5今日における技術的な変化の激しさは、わたしたちの社会全般に深い影響を 及ぼしており、ゲーテ的な世界観は、ゲーテが批判したニュートン的な世界観 に駆逐されることになった。
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正答は 3 です。
判断推理判断推理の問題(No.9)
ある地域で行われたボランティア活動に参加したA町会及びB町会の町会員の計1,053人について調べたところ、次のア〜オのことが分かった。
ア ボランティア活動に初めて参加した町会員は、401人であった。
イ B町会の町会員は389人であった。
ウ A町会の未成年の町会員は111人であった。
エ ボランティア活動に初めて参加したA町会の成年の町会員は180人であり、ボランティア活動に2回以上参加したことがあるA町会の未成年の町会員より95人多かった。
オ ボランティア活動に2回以上参加したことがあるB町会の成年の町会員は、ボランティア活動に2回以上参加したことがあるB町会の未成年の町会員より94人多かった。
以上から判断して、ボランティア活動に2回以上参加したことがあるB町会の成年の町会員の人数として、正しいのはどれか。
- 1144人
- 2146人
- 3148人
- 4150人
- 5152人
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正答は 1 です。
数的推理数的推理の問題(No.12)
ある催し物の出席者用に6人掛けの長椅子と4人掛けの長椅子とを合わせて21脚用意した。6人掛けの長椅子だけを使って6人ずつ着席させると、36人以上の出席者が着席できなかった。6人掛けの長椅子に5人ずつ着席させ、4人掛けの長椅子に4人ずつ着席させると、12人以上の出席者が着席できなかった。また、6 人掛けの長椅子に6人ずつ着席させ、4 人掛けの長椅子に4人ずつ着席させると、出席者全員が着席でき、 席の余りもなかった。 このとき、 出席者の人数として、正しいのはどれか。
- 1106人
- 2108人
- 3110人
- 4112人
- 5114人
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正答は 2 です。
資料解釈資料解釈の問題(No.17)
次の図から正しくいえるのはどれか。
- 1平成23年から25年までの各年についてみると、年代別の献血者数の合計に占 める40〜49歳の割合は、いずれの年も30%を下回っている。
- 2平成23年における20〜29歳の献血者数を100としたとき、27年における20〜29歳 の献血者数の指数は75を下回っている。
- 3平成24年から26年までの各年についてみると、30〜39歳の献血者数に対する 60〜69歳の献血者数の比率は、いずれの年も0.3を上回っている。
- 4平成25年から27年までの3か年における50〜59歳の献血者数の年平均は、 1,000千人を上回っている。
- 5平成27年における献血者数の対前年増加率を年代別にみると、最も大きいの は60〜69歳であり、次に大きいのは40〜49歳である。
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正答は 1 です。
法律法律の問題(No.30)
国際法に関する記述として、妥当なのはどれか。
- 1オランダのグロティウスは、「国際法の父」と呼ばれており、「海洋自由の原則」を説いた。
- 2国際法とは、国家間の合意が文書により明示された法規範のことをいうが、条約は国家間の契約の一種であり、国際法としての性質は有しない。
- 3国際司法裁判所は、当事国から合意を得た上で裁判を始めることができるが、その判決は、当事国に対する法的拘束力を持たない。
- 4国際刑事裁判所は、オランダのハーグに常設の機関として設置されており、アメリカ、ロシア及び中国は加盟しているが、日本は加盟していない。
- 5地域的な国際裁判所として、欧州連合に欧州人権裁判所が設置されているほか、欧州評議会では欧州司法裁判所の設置が検討されている。
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正答は 1 です。
時事時事の問題(No.37)
最近のヨーロッパ及びアフリカをめぐる状況に関する記述として、妥当なのはどれか。
- 1昨年6月、英国の下院議員選挙において、EU残留を主張していたキャメロン首相(当時)が属する保守党が敗北し、EUからの離脱派が下院の過半数を制したことを受け、英国がEUを離脱する方針が決まった。
- 2昨年6月、スペインの総選挙において、EUに批判的で反緊縮を唱える急進左派が第1党となり、与党が敗北した。
- 3昨年7月、英国ではメイ氏が首相に就任し、EUからの離脱派を率いたジョンソン前ロンドン市長が外相になった。
- 4昨年8月、日本主導でアフリカ開発を話し合うアフリカ開発会議がアフリカ大陸で初開催され、開催地の南アフリカの首都の名から採ったプレトリア宣言が採択されたが、日本の企業・団体とアフリカ側との覚書締結は見送られた。
- 5昨年10月、英国の首相がEU首脳会議に出席して、EUからの離脱を通知する方針を説明し、離脱の通知の前に英国とEUとが準備交渉を行うことで合意したことで、英国はハードブレグジット(強硬離脱)をしない方向が強まった。
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正答は 3 です。
出典:東京都職員採用「試験問題の公表」。掲載にあたり、図の描き起こしや改行などの整形をしています。